インスピレーション・クリーチャーズ
その地下には何者かが棲んでいるのです。地上の美に栄養を送るための触媒の働きをする者たちです。その者たちをボクは「インスピレーション・クリーチャー」と名付けました。使われなくなって捨てられた道具や、役に立たない木の木っ端から生まれてきました。それらは決して美しいとは言えない姿をしています。人々が想像力を豊かに働かせているときは、彼らもまた生き生きと動き回り、地上に穏やかな美しさをもたらす助けをするでしょう。人々が想像力を失い、画一化していくとき、彼らは力を失い、地上には差別や暴力を肯定するような美が増えるのです。「ココロガコンガラカッタマン」は、「立体落書きインスピレーション・クリーチャー」のシリーズの1体です。彼の心の中にあるのは「怒り」でも「悲しみ」でも「辛さ」でも「孤独感」でもありません。ただただ心がコンガラカッテいるだけなのです。