「結局のところ、私はこう思う。もっとひどいことにだってなりかねなかったんだと、と。今のところ、いまさら断るまでもないことだが、みんなそれぞれいろいろとひどい目にあっている。とにかくツキから見放されている。でもツキももうすぐ変わる。たぶん秋になれば物事は好転していくだろう。改善の余地はいっぱいあるもんな」
『象』 レイモンド・カーヴァー
2024年
190(W)㎜×135(D)㎜×310(H)㎜
スギ・合成樹脂・植物オイル
" POST‐ANTHROPOCENE " シリーズの作品です。POST‐ ( - のあと ) ANTHROPOCENE ( 人類の時代 ) とは、遠い未来に、海から上陸した新しい生命体をテーマに彫刻した作品です。レコア ( Legkoa ) とはアフリカの言葉で「外国人」を意味します。マイクロ‐レコア
未来の動物をイメージして制作している「レコア」シリーズの卓上サイズの作品です。レコア→ミニ‐レコア→マイクロ‐レコアとサイズが小さくなっていきます。1986年に発表されたレイモンド・カーヴァーの短編小説 『象』の本文中のセンテンスよりこの作品のタイトルをつけています。山口県産のスギのブロックを削りだして制作しており、卓上の作品としても存在感があります。いまにも踊り出しそうな脚がユーモラスな作品です。お花と組み合わせて展示しても空間を引き立ててくれること、うけあいです。