Trinitiy

コンセプト

私の彫刻のアイデアの源泉

私は彫刻のアイデアを考える２つの方法を持っています。
一つは自然の中の具体的な形の本質をいかに抽出して彫刻に出来るという事であり、これは抽象彫刻の産みの親であるルーマニアのブランクーシの哲学を継承しています。
２つ目は彫刻に使う素材（石　木　土）を加工（割る　切る　削る　磨く　焼く等）する事により素材の特性と自分の感性が融合して生まれる形をいかに創るかという方法です。
この方法は自然の形に頼らずに、抽象的な概念さえも彫刻にする事が出来ます。
私は俳句に親しみ日本食を食べて育ちました。
俳句は短い文章でいかに時間と空間を表現するかが鍵であり、世界の中でもまれな短い表現の詩です。また日本食は素材をいかに活かせるかが大切です。
どちらにも共通しているのは足すことも引く事も出来ないギリギリの簡潔さです。
私はそういう世界を彫刻で表現したいと思っていますが、幸い私の中に引き継がれている日本人のDNAで無意識の内に導かれているように感じます。