古い時計の箱の中に世界を創造したランプ作品。奏で続けた時を刻む音は止まり、人知れず眠りについていた場所で繰り返し訪れる夜の闇を吸い込み続けた空っぽの箱。時計が象徴するのは時間という概念。あらゆるものづくりにはそれなりに「時間」が積み重ねられ、ある意味でその時間そのものが美しさを持ち始める。しかし積み重ねた時間の美しさと同じように、時間の経過とともにゆるやかに物質が朽ちていく様にもまた儚い美しさがある。時計としての役目を終え、長い眠りについていた壊れた時計との出会いからこの作品は生まれました。小さな歯車が鳴らし続けた規則的な音は、より大きな自然の奏でる鼓動やリズムに意味を変え、静寂を溜め込んだ空白の中には光が灯る。文明と自然、光と影、真っ白な静物と音色...二つの相反する世界が、共に穏やかに、揺らぎ巡る世界を夢見る物語。暗がりで煌めく、和する世界。【素材】
木材 真鍮 ガラス 紙 LEDランプ
【光源】
USBコード付きコンセントスイッチ
(USBタップは付属しません)