カリアティードとは、彫刻された人型の柱のことである。楠を彫って作られた柱には、四方に四つの組紐が刻まれている。マスキングテープを貼って色を散らしているように見えますが、各組紐の3本の束のうち1本に色がつくというルールに基づいて位置決めを行っています。視覚的には、色が散らばっていることで、像が塊から分散しているように見えます。そこで、編み目を彫って塊を溶かし、構造を再構築することを考えています。これは実際にはノミで塊に溝を入れるという方法には負けますが、繊維に強度を与えるモチーフを彫るという相反する生産活動を、ステッチという形で取り入れることができて面白いですね。また、このタイトルは、彫刻を建物から解放するという意味で選ばれたものです。