日本の国花でもある菊の花。天皇家の御紋にも用いられている花です。学名はChrysanthemum。そこからマムという略称で親しまれてきました。海外ではクリスマスが1年の最大のイベントで、NewYearにはカウントダウンパーティを祝う程度、1月2日以降は平常時に戻ります。日本のNewYearでは長期の正月休みが全国的に設けられ、里帰りして親族・家族と祝う風習が今もあり、そういった家々では正月の花飾りが飾られます。このNewYearコンポジションは日本で伝統的に用いられてきたマムをメインに添えた、めでたいコンポジションです。オレンジ系のマムでフエゴダークという品種は、表と裏が色違いのバイカラー。外側が黄色で中が真紅の大輪の花を咲かせます。この2色の彩りは黄金の国ジパング伝説と、天皇家御紋の高貴さを併せ持つ金色の輝きに感じられます。縁起を担ぎ新年を祝う正月の期間、長寿の象徴とされる菊はよく飾られます。スペイン語で「炎」を意味するフエゴから品種命名されたこのマム。海外ならペンテコステに飾るにふさわしいのかもしれません。そういう意味で、この作品は幸先を祈る気持ちを捧げるAuspicious Compositionです。