カメラのレンズは人間の目に合わせた描写をするように設計されているものですが、
間違った使い方で撮影してみたところ、ヒトの目のようでもあり、なにか違う生き物の目が見た景色のようでもあり
とても不思議な感じがしました。太陽の光のなかで植物を撮ると、植物が光と一体となり溶け合い単純化して
躍動し喜びに満ちたものになりました。どこか懐かしく感じ幸せを感じるのは、太古から共存してきた自分の祖先でもある昆虫や動物にある遺伝的な共通しているのではないかと考えながら撮影をしています。euforia (ユーフォリア/幸福感、陶酔感)というシリーズの一枚、赤いチューリップの写真です。B1サイズの木製ベニアパネルに白いジェッソを塗りその上にUVプリントをしています。