多重プリント写真を脱色し、特別に配合したアクリルメディウムとマーカーで仕上げています。作品の表面はマット。木製パネル。"街中で1人佇み、
道行く人々を見つめる。皆、忙しそうに足速に通り過ぎる。人生の流れに取り残されないかのように。そんな姿を見て、ふと思い出す。以前は、同世代の人と自分を比較した。この年齢までには、こんなものを所有していなければならない。あのような社会的な立場になっていなければいけないと。しかし、気づくと、僕は何も所有せず、何者にもなっていなかった。そもそも、まだ人生が始まっていない感じだった。しかし最近、やっと自分の人生が動き始めたと感じる。自分の人生は自分で操るものなのだ。"