京都で撮影した写真とペイントを融合した作品です。竹和紙にデジタルピグメントプリントし、掛軸に仕立てました。〈ステートメント〉
京都は西暦794年から1000年以上続いた日本の都。そしていま1000年続いている会社が3社、100年以上続いている会社が1400社。この小さな町で。祇園祭も869年から始まっている。今年で1153回目の祭りだ。京都は戦乱に見舞われ、町全てが何度も消滅した。現在、ただ町を歩いているだけでも1000年の歴史を感じることがある。町の片隅で。あるいは食事で、人との会話で歴史を感じてしまう。その京都をカメラに収めて作品を創るのだが、とても収まりきれない。それで絵の具材料の力を借り京都のイメージをCanvasに描き始め、写真と合わせて創り上げた。創作していて驚いたのは、京都はとても明るい。日本の将来性を感じる。古さを武器に改革、革新をおこなっている。新しさを自分のものにしている町である。京都は人間の生きる町として理想郷と私は思う。私の「イノダのコーヒー」は世界一美味しい。