この写真は、北東インドのアルナーチャル・プラデーシュ州ジロ渓谷に住むアパタニと呼ばれる部族コミュニティのポートレートです。
東部ヒマラヤの主要民族のひとつであるアパタニ族は、体系的な土地利用の実践と、何世紀にもわたって非公式な実験によって得られた天然資源の管理と保全に関する豊かな伝統的生態学的知識を持つ、独特の文明を持っています。この部族は、様々な祭り、複雑なデザインの手織り布、サトウキビや竹を使った工芸品の技術、ブルヤーンと呼ばれる活気ある伝統的な村議会など、カラフルな文化で知られています。このように、ジロ・バレーは、時代が変わっても人間と環境が相互に依存しながら調和して存在する、生きた文化的景観の好例となっています。このような共存は、伝統的な習慣や精神的な信念システムによって育まれてきました。