2021年 メローアートアワード入賞作品
1989年、Takayuki Hibinoが考案し現在でも研究が続いている新表現技法ホログラムズコラージュは、キャンバスやボードなどの平面、
オブジェなどの立体にホログラムフィルムを平面・立体にコラージュして時間を具現化し鑑賞者とシンクロさせる日本が誇る、世界唯一
の新表現技法である。
ホログラムズコラージュのArt Conceptは2つあり、そのひとつめは、
“Realization of time”(時間の具現化)である。
新表現技法ホログラムズコラージュはホログラムフィルムのカットした形状、サイズ、パターン(柄)の組み合わせ、カラーフィルムに
よる彩色、そしてそのパーツ一つ一つの貼り合わせ方と貼る角度(方向)により、虹色の輝き(波長)の変化(動き)をコントロールし
“Realization of time”(時間の具現化)するものである。
この重要なオリジナリティ(特長)“Realization of time”(時間の具現化)は表面にコラージュしたホログラムの虹色の輝き(波長)の変化(動き)によって、「時間が生まれ、光の空間が生まれる」ためである。
この“Realization of time”(時間の具現化)が、ひとつめのArt Conceptであり重要なオリジナリティである。
もう一つのArt Conceptは
“There is no correct answer”(正解はない)である。
これは、作品に投射する光源の種類、時間、鑑賞者の目線(位置)、そしてその時の鑑賞者個々の精神状態とシンクロして毎回作品に対す
る印象が違っているからである。
例えば3人で同じホログラムズコラージュ作品を鑑賞するとして、鑑賞者A・鑑賞者B・鑑賞者Cおのおのが、作品との距離や角度が
違うために鑑賞者それぞれの印象が違うことになり自己や他人との同調や反駁(違い)を再認識させる状況がおこる。また、鑑賞者のその時の精神状態にも影響する。
つまり、おのおのの作品とのシンクロが違うのである。
作品タイトル、作者に惑わされることがなく、個々の鑑賞者自身で作品とシンクロしてリアリティを導き出して解釈し、認識して答えを出す。
つまり、個々の鑑賞者自身が作品から感じたことが
「あなただけの正解」になるのが新技法ホログラムズコラージュである。
素材:Mixed media
技法:ホログラムズコラージュ
鱗シリーズは、ホログラムズコラージュの考案する原点となるモチーフである。