紙「宝紅」300g、水彩。作品は野外で描かれた。 ポモリエはブルガリアの黒海沿岸にあるリゾート地のひとつで、ビーチでの休暇だけでなく、塩の採取や、いわゆるルガ(海水に塩を限界まで飽和させた溶液)から様々な製品を生産することでも有名である。 特に興味深いのは、もちろん古い教会である。この主の変容教会は18世紀に海辺に建てられた。もちろん小さな教会だが、ポモリエの旧市街地全体がそうであるように、この教会は古い建物が並ぶ狭い通りに調和している。漆喰のない石壁、周囲に広がる豊かな緑、特に入り口の前にある2本の柳の木が涼しげな緑の光を放ち、石の厳しい色を和らげている。ここの舗装もアスファルトではなく石でできている。手前の影は、通りの狭さと向かいの小さな住宅の近さを示している。 旧市街の特別なグレー・スチール色は、ほとんど色のない空と明るい海の群青色と完璧にマッチしている。