ヨーロッパ文明発祥の地、ギリシャは初めてだった。第一印象は漠然としていた。やはり同じバルカン半島であるブルガリアとよく似ているし、同時に似ていない。まず第一に、もちろん人類の業績が違う。私が学んだアカデミーでは、建築史で古代の建物やさらに古い建物について学んだ。ギリシャは古代の建築遺産の中心地だ。8~1万年。ギリシャの建築モニュメントの石版には、そのような年代が記されている。そして、巨大な城壁が築かれた石やレンガが、1つの場所にこれほど長い年月横たわっていたとは信じられないかもしれない! いつものように、私は観光客を魅了するような、すでに数多くの写真に描かれている場所を避けた。私はユニークな場所、特徴的なアングル、広いパノラマが広がるポイントを探していた。そんな場所がカヴァラで見つかった。要塞の守備隊に水を供給する巨大な水道橋のふもとに、手入れされていない芝生の小さな一帯があった。そこに私は腰を下ろした。そしてその後、丘の上の旧市街の隅々まで何枚も写真を撮った。この場所は独特だ。左側には水道橋と古い要塞の塔があり、右側には都市開発と古い教会の小さなドームが折衷的に混在している。 遠くの水平線、弧を描く湾の向こうには、私がまだ訪れたことのない美しいタソス島がある。 プレーンエアー、水彩紙 300 gr