作品から聞こえた言葉
「我を知り我に誓う。願いは叶えるものとただ信じて。」
この作品は、三種の神器の鏡をモチーフに描きました。
神社でお参りする際は、神社の目の前で手を合わせ神鏡に移る自分自身と顔を合わせます。
鏡という言葉を日本語のひらがなで書くと「かがみ」。さらに見方を変えると「か我み」。神という文字に我が入ります。
神社でのお参りは自分自身に私はこの願いを叶えるのだと誓うことだと私は考えます。
鏡の中にいる兎魚は手の中に強い願いを込めて、今そのヒレで、幸運の象徴である兎の足で、願いを叶える道へ進もうと誓っています。
鏡を持つケモノは、お蚕様を連想して描きました。願いへ進む兎にご縁の糸を紡ぎます。
主な画材:墨汁、顔彩、水彩、ペン、胡粉ジェッソ、和紙、水彩紙