●この作品について
場所は千葉県にある成田公園です。私の地元の北海道とは違った強い陽射しと新緑の美しさに心惹かれて描きました。近くには成田山新勝寺もあり、神々しい雰囲気と共にとても落ち着ける場所でした。
●画材、技法について
私は透明水彩を使って作品を描いています。絵の具のメーカーはウインザー&ニュートン社のプロフェッショナルカラーを主に使っています。水溶けのいいクリアな色です。紙はウォーターフォードホワイト(ホルベイン)の300g/mを使っています。水彩紙の中では白い紙で、絵の具本来の色が出ると思います。
今回の絵では、最後に透明水彩の白でグレーズして光の粒子感を出しました。柔らかく包み込んでくれる光を表現してみました。
作品には、紫外線防止スプレー、防カビスプレーを塗布しています。
●私の背景にあるもの
真冬に朝日の取材に出かけた時のことです。
-20℃以下。誰もいない無音の世界に地平線からゆっくりと太陽が上がってくる…。
青空の奥には宇宙が広がるのかと思うと、青い絵の具を塗るだけでは足りなくなり、複雑な色を求めるようになりました。
雪の下には来春に芽吹く命があるのかと思うと愛を感じました。
目で見えているもの以上に感じたモノを表現して行きたいと思えるようになりました。
絵が描けていること、支えてくれている人達に感謝の気持ちを忘れないように、これからも自分なりの地球を描いていきたいと思います。