この絵は、私の絵本のベースになっています。
--ミロちゃんの落し物
ミロはバスを降りる駅をまちがえました。バックパックの中に不思議な地図があった。その地図が示すとおりに、グエル公園でドラゴンを、セビージャでバイラオーラを、ロワール川でルネッサンスの男たちを、ロンドンでハロッズのテディベアを発見したのです。
しかし、このミッションはもうおもしろくない。ミロは道に迷った。人は行き来していたが、迷子になった彼を誰が見つけてくれるのだろう。
チーターという猫が現れた。「ついてきなさい、家に連れてってあげる」とチーターは言った。
ミロは、この運命の列車に乗ったら、また状況が変わってしまいそうな気がした。この列車に乗ったら、また状況が変わってしまうのではないか。
そして、ドラゴン、バイラオーラ、ルネッサンス・マン、ハロッズのテディベアを目にした。旅で出会った仲間たちが、列車でミロを待っていたのだ。
今、ミロが列車に乗る勇気を持てたのは、自分が決して一人ではないことに気づいたから。
これは「失われたもの」と「見つけたもの」の物語です。
このシリーズが受賞
2019 JIA 【イラストレーションコンペティション】- ブロンズ賞
https://jpn-illust.com/compe/2019/40.html