昨年の春から初夏にかけて、プレゼントでいただいた赤いポピーの花を育てました。うまく育てようと思ったのですが、なかなか長続きせず、テラスで育てたポピーは雨上がりに破片のようにあちこちに散ってしまいました。結局、ポピーの花はすぐに枯れてしまいました。私は散った花びらを集めて、本の合間に干していました。その様子を見ながら、私は自然に消えてなくなるものについて考えました。ケシの花が消えても消えなかったものがあるとすれば、それは "記憶 "だ。短い時間ではありますが、ポピーを育てた時の記憶は私の中で生きていて、その記憶は簡単には消えずに鮮明に思い浮かびます。存在するものの尊さや価値を感じさせられました。