私は日常生活の中で気になった1コマを絵画化しています。自分の目にどう映ったか、どう感じたかをふまえた上でその時の空気感を大切に描いています。自分にとってはそれが一番自然です。その上で必要な要素を抽出し、構成し、描いています。理性に従う部分と感性に従う部分のバランスが非常に重要だと思っています。そのバランスは作品ごとに異なりますし、絵画のさまざまな要素がそのバランスに関係しています。とても難しいところであり、面白いところでもあります。画材は主に水彩絵の具を使っています。理由は絵の具のニュアンスが好きな事と、描いている感覚をそのまま作品に投影できるからです。