岩絵具の美しさを生かすために、天然の岩絵具のみを使用しています。髪の毛は、アズライト、マラカイト、シナバーから作られた岩絵の具でキラキラと輝いています。身につけているアクセサリーは、胡粉(ごふん)と呼ばれる粉を塗った後、金泥を使って完成させています。背中に描かれた月は、銀箔を貼り、何度も塗り重ねています。長地紅子さんは、進むべき道には必ず導きがあり、これまでの出来事がすべてこのためにあったと思えるような時が必ず来るという願いをテーマに描いたという。輪郭線からは、髪の毛1本1本への願いと、透明感の大切さを込めて、丁寧に線を引くことにこだわったそうです。