津田直子は、深海と宇宙、陸と空、過去と未来はすべてつながっていて、ひとつの大きな環の流れをつくり、その流れの中を自由に行き来する水先案内人がクラゲだと考えています。また、深海と真っ暗な世界は似ており、ハーバート・ジョージ・ウェルズが作った火星人とクラゲは似ていると考えています。
彼らは海の中の小さな戦士である。
深い海の底から遠い宇宙の赤い星まで。そこには彼らの失われた故郷がある。忘れられない揺りかご。体内に残った記憶を頼りに、まっすぐに進んでいく。いつの日か、再び故郷を取り戻すことを願って。
それは、遠い昔、遠い未来に書かれた戦争の手記のような作品です。これは、失われた青い星の物語である。
クラゲとその触手が若い戦士たちのイメージと重なってシャープに作られている。