この絵は「States of Nature」シリーズの一つで、霧に包まれた街の様子と、濃い雲を突き抜ける太陽をモチーフにしています。小雪が数日のうちに大きな雪の塊に変わる、あの懐かしい感じのする冬の始まりでした。これがロシアの典型的な冬なのです。私にとっては、このような自然の状態は、変化や生命の循環を感じさせるものです。制作中に、この絵のモチーフや色使いが、その後、別のシリーズで再現したクロード・モネの「塔」に似ていることに気づきました。モネはロンドンを描いていたのに、私はモスクワの新しい建物の色にインスピレーションを受けたのですから、自分でも驚きです。