シアワセ家族は無彩色のモノトーンで配色された家族が描かれている。何気ない日常を生きる家族をモチーフに
簡略化されたアニメや絵文字の表情を用いて表現している。私達は実際には笑っていないのにメールで「笑」を打ったり
苦しくても人前では笑っていたり
建前として自分の表情を伝えたり作ることが当たり前になっている。また、人間の曖昧且つ深淵な感情よりも簡略化されたアニメや絵文字の表情の方が読み取りやすい。金井は簡略化された二次元的な表情をした人間を筆跡が荒々しく残る蜜蝋で描くことで
「人間らしさとは何か」 「人間と二次元から得られる感情の変化に違いはあるのか」
鑑賞者に問うている。