Venice window

コンセプト

最初は、絵を選ぶのは自分だと思っていたのに、自分を選んだのは絵で、仕えるのは自分だということがわかる。なぜ、動物や鳥を描くのか。人は普段、自分をこの世の主人だと思って見下している、言葉を持たない生き物たちです。私にとっては、動物も本能だけで生きている原始的で間抜けな生き物ではなく、人間と同じように人生の道を歩み、経験を積み、進化していく生き物なのです。そして、彼らが沈黙しているということは、何も言いたいことがないということではありません。私は、海から打ち上げられたクジラを見ると、涙が出ます。どういうことなのだろう。私にはわからない。だから、このテーマに取り組むことは、私の個人的な研究でもあるのです。すべての答えが出るかどうかはわかりませんが、描いていきますよ。私の作品から動物たちが語りかけてきてほしいのです。気持ちいいとか、痛いとか、そういうことを話してほしい。言葉を使わずに。そして、それぞれが自分の言葉を聞くように。