自由なウクライナ」という絵は、私の心からの願いです。戦争が始まって最初の1週間は、何も食べられず、眠れず、何も創り出すことができませんでした。そして、ジョルジョーネの絵「ユディト」に出会い、「自由なるウクライナ」の絵に取りかかりました。そのおかげで、軍事恐慌の奈落の底から抜け出すことができたのです。
さて、この絵のシンボルについてお話したいと思います。
絵の背景には、ヴォロディミルスカの丘公園から見たキエフの風景があります。ここは、キエフ・ルスの洗礼を受け、後に全ウクライナの紋章となったヴォロディミルス大公を記念して建てられた公園です。私はこの公園をよく散歩するのですが、その時に撮った写真からキエフの風景を撮影しました。ウクライナの国旗の黄色と青は、黄色の小麦畑と青空を象徴しています。
写真の中央にはウクライナの女性がいて、頭にはウクライナの民族衣装である花輪を載せていますが、この花輪には黒と赤の2色を使っています。この色は、ウクライナ民族主義者組織の革命旗に由来するもので、黒はウクライナのチェルノゼム、赤はウクライナのために流された血潮を表しています。服装は民族衣装をベースに現代風にアレンジした刺繍のシャツです。ウクライナの左足下にはプーチンの切断された首がある。プーチンの頭には目がない。目は魂の鏡であり、プーチンには魂がないからだ。私の絵が予言的であることを願っています。油絵「フリー・ウクライナ」は、集団展「COME BACK ALIVE!」に参加しました。