変わりゆく海の姿。 水温の上昇により、東北の海には本来いないはずの魚が増えている。 これも人間のせいならそれまでだが、自然環境は古来より次々と変化してきた。
こうした環境の変化は、人間の関与も含めた自然のプロセスであり、理屈のようなものである。 こうした変化を人間の視点でとらえれば、不安はさらに高まるだろうし、地球温暖化と一言で言っても、その言葉を作るには様々な要因が絡んでいる。 何かのせい、誰かのせいにしていれば、安心感を得ているのだろう。
マイクロプラスチックもそうだが、利便性と危機感は拮抗している。 文化的繁栄がもたらす進化は、人間だけでなく自然環境をも変容させる。 誕生から死までの生命の循環。 宇宙にはあらゆるものが存在し、破壊と創造が何度も繰り返されている。 人間の知性を超越した流れがある。
むかしは万物に神が宿ると信じ、自然界の偉大な力を畏れ敬った。 現代でも不安や期待による見えない力がある。 自然と共に歩む姿は大いなる自然の象徴であり、古来より神獣として崇められてきた龍をモチーフに作られた。