季節が移り変わると、森の動植物は姿を変え、あるものは毛を濃くし、あるものは穴を掘って冬を越す。 ある草木は葉を落とし、土に還り、土や幹にエネルギーを蓄える。 そして、また新しい生命が芽吹く。 このように、サイクルは繰り返される。 生と死。光と闇。破壊と創造。 それらは常に対になって存在している。 自然は目に見えるからこそ、その節目を節目のように感じることができる。 滑らかで、抵抗がなく、理屈抜きに自然である。 それらが季節をより逞しくしている。 季節の移ろいは、私たちの身の回りから優しくもたらされる。 人間もそのサイクルの一部である。 人間の節目は、生と死という大きなものだけでなく、社会の中で生き抜くために、姿を変え、技術を身につけ、それを乗り越えていく様々な場面がある。 そうした変化や兆しは、すでに 内側から始まっている。