私はいつも古代の建築物にインスピレーションを受けています。歴史的な場所に行くと、心から歴史のスピリットを感じるんです。千年前に生きた世代の足が触れた古代の石を観察すると、すぐに時代の連続性とつながりを感じる。
この二枚組の作品では、ローマのコロッセオとフォロ・ロマーノが、まるで靄がかかったように幽霊のように描かれています。時間の経過とともに崩れ、姿を変えていく建築物のもろさ、不安定さを示したかったのです。しかし、それにもかかわらず、何世紀にもわたって眠り続け、幾世代もの力を飽和させた石の温もりと光を見る者に伝えることができるのです。
作品は、太陽の光を浴びた古代の建物と、そこから伝わってくる温もりを表現するために、黄土色の暖色系で描かれています。一方、空の青色は、建物に空気感と壮大さを与えているように見えます。この作品は、インテリアとして一緒に置いても、別々に置いても楽しめます。ご自宅やオフィスなど、様々なシーンでご利用いただけます。