シリーズ「Mirror of the soul」からの写真 ほぼすべてのアーティストがそうであるように、私は自分の作品にシンボルを使っています。芸術は世界を直接映し出す鏡ではないので、芸術の中には常にシンボルが存在するのです。芸術の象徴は、今も昔も観客の上に成り立っており、観客はその象徴をシンプルかつ自然に感じ取り、日常の中にも存在しているからです。 このプロジェクトの主な対象は人の顔です。 シャボン玉は、美しくも儚い乙女の夢のイメージです。 ロシアの有名作家チェーホフの言葉を借りれば、私は人の顔を「魂の鏡」と見なしています。しかし、人の素顔を見る機会はどれほどあるのだろうか。人はたいてい、自分の感情を秘密にしようとし、むしろ仮面をつけて他人に見せる。しかし、ほんの一瞬、魂が目に入り、仮面の奥にあるものが見えてくることがあります。しかし、私にとって人間の顔は、仮面の裏側を見るための鏡というだけでなく、見る人の注意をある対象に向けさせるための道具でもあるのです。