油彩、キャンバス、53x45cm、2020年 私の絵画の多くは、円形の物体(多くは太陽、月、宇宙、気象現象)が中心人物の顔/頭の上に重なっているという共通のモチーフを持っています。私の絵の中には、顔に重なる星雲がありますが、この絵では、顔に重なる地図としてハリケーンを選びました。
ハリケーン」は2020年の晩夏に描いたもので、その間にやっていたこと、考えていたことを多かれ少なかれ記録しているものです。ちょうど日本に台風が来ていて、そこからハリケーンのイメージを得たし、夏の暑さからレモンティーやイチゴミルク、ポカリスエットをよく飲んでいたので、それを背景に描きました。また、当時、伊藤潤二の「うずまき」を読み終えたばかりで、台風の目が主人公の町を追いかける章があり、それに触発されました。この絵は、夏のハリケーンをテーマに、私の人生のある時期のイメージとアイデアを集めたものです。