この静物画は、今回のプロジェクトの中で最もシンプルで軽快なものだ。 内容はとても明白なのに、私は何を語ればいいのだろう。 複雑に縫い合わせた比喩は使っていない。労働の象徴としての金床。少し飾られているが、生きて労働することで死を忘れないようにするためのものだ。それは生と同じように存在の一部なのだ。長い年月を経て、労働こそが人間の生きる意味だと思えるようになった。しかし、夜、楽しい仲間とワインを飲むと、そう思わなくなる。そして朝になると、またそう思えるようになる。黒と白、暖かさと冷たさ、愛と死、仕事と喜び。それが人生を美しくする。