最も奇妙な写真
この作品は、私の黒鉛筆で描いた「Roundism - 07-08-21 (sold) 」を油絵に変換したものです。最初の参考写真の良し悪しについては、こちらのリンクを参照してください。この写真は、スタジオで撮影された最も奇妙な写真の1つだと思います。自分の写真の腕の悪さに嫉妬してしまいます。実は私も、いつものモデルにこのようなポーズを取らせようとしたことがある。しかし、無駄だった。きっと、特殊な対物レンズと距離感で撮影したのだろう。私の狭いアパートではとても無理だ。
色をつける
ドローイングの身体的特徴の抽象化は完璧だったので、あとは配色を工夫するだけでした。ペリレンブラックで単色下塗りした後の最初の設定は、ちょっと強すぎました。太ももなどの大きなパーツには、ピンクやグリーンをなじませました。そういうときは、昔の作品を調べて、そこからインスピレーションを受けるかどうかを確認するんです。たまたまスタジオに飾ってある「フリーダ・カーロ」(2020年)は、彼女の色彩が魅力的で、ついつい見入ってしまいます。検討した結果、アプリコットに近い低彩度のピンクを支配色にすることにしました。こうすることで、競合するグリーンの優位性を押しとどめることができた。奇抜なフォルムのボディには、重厚な色は必要ないのです。手足をほぐしたり、姿勢の意味を理解したりするのに時間がかかるからです。
完成?
日曜日の夕方に完成した。特に集中的にセッションを行った後は、分からないものです。本当に完成しているのかどうか、朝になってから見ると、いつもワクワクするほど不確かです。前回、デュリューをテーマにしたペインティングを描いたとき、ある人から「このペインティングはアルゴリズムで作られているのか」と聞かれたんです。そういえば、タマラ・ド・レンピッカを生で見た時のことを思い出しました。そのとき、筆跡にわずかな乱れがあることに安心しました。また、いくつかの平面が完全に並んでいるように見えますが、100%正確ではありません。この月曜の朝、私は自分のことを棚に上げてはいけないと思いました。例えば、右肩の部分など、塗装が完全に平滑化されていない部分があります。その不完全さが今、完璧なのです。
リネンに油絵(70×100cm)
アーティストコーネ・アッカース