カリの登場
破壊者カリの登場です。この油絵は、以前に描いた鉛筆画「Roundism - 26-04-16 (sold)」を発展させたものです。最初はこの油絵を私の油絵「Vesna 14-03-22」の前にやるつもりでした。しかし、ウクライナでの現在の出来事のため、緊急性を感じて後者を先にしました。おそらく、私が長年にわたって制作してきた作品には、それぞれ良いものとそうでないものがあるのでしょう。前述のドローイングは、私が作ったものの中で最も良いものの一つだと思っています。もちろん、すぐに売ったのですが。この作品は、いつか油絵にしようと思っていたのですが、なかなか時間が取れませんでした。きっと、頭の中は紙に書き出したいことでいっぱいだったのでしょう。
シヴァ神の妻
シヴァ神の妻である女神カーリーの物語はご存知でしょうか。そうでない方は、先に挙げたリンクのいずれかをクリックしてください。タイトルは、複数の腕を持つことから、明らかに彼女を連想し、直感的につけました。彼女は私が作った最初で最後の作品ではありません。2018年には「Roundism - 04-08-18(販売済み)」を作りました。その作品も売れたので、複数の腕を持つ女性は人気のアイテムなのでしょう。とにかく、私は破壊する女神と保護する母神としての役割を果たす女神の両方に惹かれるんですね。自然を守る女神でもあります。参考にした写真は、1920年代の古いものです。光と闇が織り成すキアロスクーロは、もちろんカリを連想させるものです。
複数のアームをカラーで表示
2016年当時は、右側に伸びた一本の腕の絵が少し「ちっちゃい」と感じました。中央上部に大きな黒い空洞がある以外、あまり見るべきものがなかったのです。それで、その隙間を埋めるように、カリ多重腕のテーマにたどり着きました。潜在意識に導かれたのかもしれませんね。課題は、このドローイングを油絵にすることでした。以前の絵のパレットがまだ乾いていなかったので、それを使いました。経済的な面からも、残っているものは最後まで使った方がいいと思いました。だから、この作品のネガスペースには、ウクライナの国旗の青が全面に出ているんです。以前使った黄色のヒントもありますが、以前のRisqueのペインティングから来たローズルージュとアプリコットの平原もあります。
リネンに油絵(60×80cm)
アーティストコーネ・アッカース