オランダ ヌエネンにあるゴッホ教会。私がこの絵を描くにあたって一番気になっていた点は日の当たる角度です。やさしさを感じさせる建物ですが、木々に囲まれ入り口は北側であまり日が当たりません。この3方の壁をできるだけ同じような明るさで表現したくて その最大公約数を探しました。その結果日が高い位置にあり 薄曇りで光が拡散し下からも反射光を受けているという そんな気持ちをもって描きました。外側に見える柱のようなところは小さいレンガではなく、大きめの見た目に変え少し全体の安定感を出しました。画面真ん中の窓は窓の形があるものの壁と同じ仕様でふさがれていましたが、それを開け室内に花を置いている様子を描きました。両脇の木々は内側に傾かせ十字架の存在に邪魔をしないようにしました。主役は教会とクレマチスのローグチの花とし、その他は少し遠くにぼんやり描き両者を際立たせるように注意しました。ロウグチの花言葉は、心の美・精神的な美しさだそうです。