このベルケアパープレア ( Berkea purpurea ) は、葉にサボテンのようなとげがあり特徴的な外見です。南アフリカ原産で高地に咲き、ベルケアの種類の中でも唯一紫の花を咲かせます。花びらは淡い紫で中央は黒褐色、後ろから見るとガクが濃い紫で花びらとのコントラストが美しい。今は絶滅危惧種に指定されているそうです。植物園でこれを撮影した際、ガウス(白い小さい花)が一緒に写りこんでいてとてもかわいらしい所を見せてくれましたので一緒に描くことにしました。絵を描くにあたって思ったことは、楽しさを感じられるような絵にしたい。主役の花を画面いっぱいに置き、花の一つ一つに自由な意思と楽しい気持ちを持たせたいと思いました。背景は単一ではなく上部から下部にかけて明るくしています。花もそれぞれ外側を向けることで画面から外の空間も意識できるようにしました。