「水位観測 A塔」
湿地帯に建つ塔の形をした水位観測所。高さ8mほどあろうか。全体的に赤さびていてちょっと衰退感。渋くてカッコいい。なぜかひきつけられる。大いに魅力あり。凛としていて青い空と早く流れる雲に負けてない。そこにクルクルとついている小さな板の列。下から見上げると空の入り口に向かっているみたい。少しずつずれて規則的に並ぶ螺旋階段。なぜか美しい。リズムを感じる。そして瞬間的にいろんな方向からの階段の映像も見ているよう。一番上には何かしらの機械が設置してある。まず片足を出し、小さな面にしっかりのせることに集中する。さらにそれを自分の中で確認し大丈夫と納得してからでないと次の動作に移れない。そんな想像をして高所が苦手な私はゾヮとしてしまった。塔が作る濃い色の影。草原に映えている。抜きんでたこの塔やっぱりカッコよくて、美しい。この姿をどうしても絵にしたかった。