"植物の力" 植物の形や色、その奥深くを掘り下げていくと、向き合うのは自分の心の形である。植物の力、それは植物を通して自分自身を観察し、育てていく力である。
"火と水、心のかたち"の絵に登場する植物は、私になって生きている。混沌とした感情を素早い筆致で描き、その形は森になったり、時には火や水になったりする。火をつける」という行為は、現実では不可能に近い。一歩間違えればすべてを奪ってしまう。しかし、心を表現する意味での火は様々な形をとることができる。最近の作品に登場する火は、燃え盛る緑の木に似ている。熱く燃え上がるが、すべてを灰にしてしまうのではなく、成長させるエネルギーを意味する。揺らめく太陽の光、降り注ぐ流れ星の炎からも生命を得る。
流れ落ちる水や溜まった水たまりも生き生きとしている。植物の葉や根を育て、腐敗した部分を流し、再び新しい命を宿す。
"あなたの今日が元気でありますように" ニュースを見るのが本当に嫌になる日だ。良いことよりも、心が痛く、腹立たしいことばかりが目に飛び込んでくる。方向を見失った怒りや悲しみはどこで慰めを得ればいいのか。 雨の音に隠れたり、玉ねぎを切るのを言い訳に泣いたりする。そして、毎日少しずつ形を変えていく植物を眺める。シクミンと名付けた、何気ない行為が日常の中で大きな力を発揮する。シックリするように、私の絵を見る人が少しでも休息してほしいと願っている。せめて絵の中では何でもできるから。 筆の毛が曲がるように絵の具をペタペタと塗り、線も引いてみて、色の森の中に入って一緒にかくれんぼをしたらどうですか?心の中に緑の火を引っ張ってみて。 あなたの今日が生き生きとしていることを願っています! "