プラハで生まれたユダヤ人の民間伝説で、粘土で作られた人造人間(「ゴーレム」)が様々な「黒い」仕事をするというもの。
任務を終えたゴーレムは塵になってしまう。民間の伝説では、ゴーレムの誕生は、有名なタルムード学者であり、カバリストでもあるプラハの首席ラビ、マハラール・イェフダ・ベン・ベザレルが、いわゆるセム(テトラグラマトン)を入れて偶像を蘇らせたことによるとされている。ゴーレムは33年ごとに新しい命に生まれ変わっているようだ。この伝説は17世紀の初めに遡る。この他にも、宗教思想の革新者である権威あるラビが民間伝承に基づいて作ったゴーレムも知られている。