Pomegranate / 柘榴図

コンセプト

河合慎平。1987年生まれ。
幼少より報道カメラマンであった父から海外ロケの話を聞いて育ち、それをきっかけに旅に興味を持ち、バックパッカーとして海外放浪を経験する。日本独自の宗教観である神仏混淆の思想を追求し、仏教の教えのひとつである「中道」をテーマにした作品を中心に制作している。 中道を表現する手段として、水墨画の両極である「水と火（木炭から墨を作ることから。

古典的な水墨画の技法を基本としながらも、ステンシルやシルクスクリーンなどの新しいアプローチを取り入れることで現代的な水墨画表現を追求し、現代社会が抱える様々な問題やその対処法を水墨画の枠組みの中で解釈・表現している。
制作コンセプトは、「現在と過去」「現実と虚構」「西洋と東洋」「規則性と偶然性」「予測可能性と逸脱」など、陰陽・二律背反の表裏一体。 水墨画教室やワークショップ、ライブペインティングなど、水墨画の魅力を伝える活動を通して、日本思想の啓蒙にも努めている。