和紙、銀箔硫化技法、水干、岩絵具、金泥使用。F3号サイズ。日本画独特の手法である銀箔を硫黄で硫化させて焼き、さらに顔料を塗りました。春蘭は日本を代表する野生ランです。緑色の花が一般的でオレンジ色は希少種です。春蘭は四君子のひとつで四君子(しくんし)とは、蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉であり、気品の高い美しさであり、水墨画の基本練習画題としても用いられます。「日本画」は、1000年以上続いている絵画様式を基本とし、その画材も古く、歴史的に培われた伝統的な素材を使います。 和紙、絹、木、などに、墨、岩絵具、胡粉、などの天然絵具を用い、膠(にかわ)を接着材として描く技法です。 また、金などの金属材料(金箔など)も使用します。鉱石が原料の「岩絵具」は、砂のような粉末で美しい絵具です。土が原料の「水干絵具」は、微粒子で伸びがよい絵具です。岩絵具と水干絵具は人工的なものもつくられ、色数が豊富です。貝殻が原料の「胡粉」は、微粒子の白色絵具です。