私は「Wooden Wave」シリーズを作る際に、木の表面にある輪の模様をもとに、木や本物の木のパネルに絵を描いています。そのため、さざ波のように自然に優しく、生命力のある作品が出来上がります。これは、急激に変化する世界の中で、ゆっくりとしたペースで輪を作る木目の鮮やかな痕跡に、生命の揺らぎを伝えるためである。また、人類の歴史と常に結びついてきた木は、生命とその大地である地球を守り、地球上のあらゆるものを支え、休ませる、そんな性質を持っていると考えています。私の作品がこの木の顔に似ていて、見る人に生き生きとした様子や、休息としての価値を伝えることができればと思います。