BURUMORIというメインキャラクター(ハムスター)は圧倒的に弱い存在です。『弱者』が『強者』に対し、恨みや妬みを持つ、ressentimentな思考、ネガティブさは、人間が持つ、純粋な一つの心情だと捉えています。BURUMORIの作品は「虐げられた後・これから起こる暴力の予知」、そしてそんな中でも立ちあがろうと懸命に生きる姿、その片鱗などが描かれます。弱いものを虐げたい、と思うことは、生きてきた中で通らざるを得ない、人の成長の過程の一つだと考えてます。そしてその心情は現実世界で、暴力の抑止になる可能性を秘めています。