この絵は、私が2024年の初めに経験した最初の創作上の危機の最中に描かれた。当時、私は冬景色のシリーズを描き終えていた。ちなみに、これは私の最悪のシリーズのひとつであることを認めなければならない。まともに見えたのは2-3点だけだった。あの冬は常に暗くて寒くて、まともに仕事ができなかった。もうひとつのマイナス要因は、勉強のスピードを上げたいという思いから、他のアーティストの作品と比較してしまったことだ。それでさらに調子が悪くなり、いつしか「絵を描きたくない」と思うようになった。それから数週間休んだ。しかし、それも役に立たなかった。そんなとき、厚紙にアクリル絵の具で抽象画を描いてみた。ここには、夏の心地よい暖かさと希望を描いた。絵のところどころに、むき出しのキャンバスが透けて見える。この空間は、私と私の未来のためのものだ。