アクリル絵具を用い、日常から得られるイメージの断片から着想した色彩やかたちと、絵具の滲みや厚み、かすれや質感の差異など様々な絵具の扱い方や組合せの試みといった素材の物質的なコントラストを組み合わせて制作しています。
この作品は2021年開催の個展「Riverside」(兵庫) に出品されました。
地塗りされていないキャンバス地に水辺を思い起こさせるイメージを一気に大胆に描き上げる手法を取っています。
画面を大きく占める水面イメージには薄塗りの層や絵具の滲みなどを多用し、一見シンプルな構成の中に存在感を増すための工夫が色々と施されており、単純な構成でも見飽きない作品に仕上がっています。