トリプティク「夜明けのオリーブ」は、山で見た夜明けの印象から生まれた。この朝、私はオリーブの状態がまったく違うことに気づいた。幹はミント色と青色を帯び、新鮮な朝日が葉の間から差し込み、とてもドラマチックな印象を与える。夜の森では、神秘と神秘主義に満ちた、まったく別の生命が営まれているかのようだ。この感覚は、幼い頃に両親が読んでくれたおとぎ話と、幼い私を取り囲んでいたシベリアの森のイメージとが絡み合っていた、幼い頃の空想に例えるしかない。このトリプティクで、私は寒色系のオリーブの木に取り組み始めた。この絵を見る人が、風にそよぐ葉のざわめきの音を想像し、甘い香りのする樹皮の香りを想像し、不思議なオリーブの森の平和な雰囲気を楽しむことができるようにしたい。 この絵は、「砂」のテクスチャー・ペーストを使ってアクリル絵の具で描かれている。アクリルニスで覆われている。