これは、ジョージアに移ってから最初に描いた絵だ。言葉では言い表せないような、とてつもない軽さと自由を感じた。ロシアとグルジアの国境を越えたときに感じた、肩の荷が下りたような感覚を伝えたかった。黄昏時のグルジア軍用道路の神秘的な側近たちと、カズベク山の巨大なシルエットが、このすべてを伴っていた。
道中、私はシベリアに里帰りしたような感覚に悩まされたが、ただ今回は、これまで経験したことのないような暖かく快適な冬だった。最初の数日間、私はトビリシをたくさん歩き、ナリカラ要塞に登った。私はその景色に心から敬意を表したかった。
その日、私はまったく新しい創作意欲を感じた。そして私にとって、この絵は再生と新たな始まりの象徴なのだ。