アクリル絵の具のピンクと青を使い、移り変わっていく空の色を表現しました。帰り道、ふと見上げた空の色。それは、青い昼を過ぎ、赤い夕方を通り、夜に沈んでいこうとする色でしたが、まだ赤い空が鮮やかで、少しひんやりとした空気から、これからの夜を感じました。そのとき、その日起こった全てのことが私の中を通り過ぎて、「ああ、良い一日だった」とじんわり思いました。何かをがむしゃらに頑張っていても、ただ綺麗だと思う瞬間があれば、ただ生きていることに感謝してしまう、という心境を、写真のように切り取って描こうとしました。青とピンクという、対照的な色使いをしながらも、ホッとできるような調和を生み出そうとしています。