キャンバスにアクリル絵の具で蝶を描いています。綺麗なものだけで視界を覆い尽くして、見たくないものから目を逸らそうとしています。そうすれば、呼吸は楽に出来るでしょう。何かを成し遂げる為に、敢えて見たくないものを見て、苦しい道を選ぶ人もいます。けれど、ただ「生きる」目的の為に「生きる」なら、そのような生き方をする必要もないのです。それなのに、身の丈に合わない何かを一人で成し遂げようとする人がいるから不思議です。汚いもの、
怖いもの、
残酷なもの、
そんなものは見なければ良いよ。綺麗なものだけ見ていれば良いよ。嫌なものは僕らが隠してあげるから。ほら、もう悪夢は見ない。