この作品は
『女はゆめをみる 男は静かにねむる』をテーマとする作品の
男性を示しています。
この作品のモチーフは、私が30代の時に書いた詩が元。
『ミッドナイトカムフラージュ』
止まってしまったような
暗闇の中
まわした腕が感ずる 君の裸で
コクンコクンと伝わってくる
それは『生きている』という無言
妻である前に君は生きている
『命』
君がカステラを頬張っている時には
気づきもしなかった
君が読書に心奪われている姿を目にした時にも
気づきもしなかった
当たり前なのだけど・・・
ダリの髭みたいに
ウサギの耳みたいに
親指の爪みたいに
見慣れすぎ 慣れすぎて
僕は止まってしまいそうな暗闇に
急に恐ろしくなり
君の裸の 胸の形に
『ぎゅっ』と 耳をおしつけた
end
男性の安心しきった深い眠りを
表現したい気持ちで現れた作品です。
プラスターとアクリル絵具を中心とした画材で制作。
独自のひきで、クラックが入らない性質のプラスターを使用していますので、エイジングによる自然な破損も心配いりません。
F20のキャンパスを使用しています。