ヒカルさんは、すべての作品で「日本とは何か」という問いに挑み続けています。過去には世界に影響を与えた「ジャポニズム」があり、現在では「アニメーション」や「サブカル」がある。この先どうなるのか?日本のルーツは何なのか?西洋との比較から生まれた東洋と西洋は、今後どのように折り合いをつけていくのか? これまで彼女の「日本」に対する解釈は、 ●層(障子のように背景まで透けて見える、層状のもの) ●繊細さ、微妙なニュアンス、水の要素、静寂さ、の6点であった。
空間性(極端な遠近感、イメージの歪み、2Dと3Dの調和) ●色彩(墨、白、朱、藍、西洋蛍光グリーン) ●非対称(西洋の対称性との比較、一神教と多神教の違い) ●天国と地下街 「Pシリーズ」は無重力空間用のパターンで、いずれはテキスタイルや壁紙に応用できる--P1が代表作です。パターンは目に見えない一種の言語であり、無重力の世界を想定して描かれています。