いつも以上に自然への関心や尊敬の念が湧いてくる。 このような考えが私の芸術の根底にあり、それらが融合した結果が作品となっている。 創作活動をしていると、自然と対話することになる。 それはまるで、獣や何とも言えない内なる存在と出会っているような感覚になる。 古来より、人はこのような目に見えない感覚に畏敬の念を抱き、崇拝し、拝んできた。 恐怖や不安、あるいは感謝や願いなど、人は目に見えない力に頼ってきたのである。
私自身も不思議な体験をし、それが絵を描き始めるきっかけとなりました。 季節の変化、生と死、周囲の環境に応じて、生き物や自然は存在してきました。 人間には感じることのできない第六感のような不思議な感覚。 あるいは文明の進歩と退化を感じる感覚。 そんなものが存在するのだと常々思っています。 そして、それらを身にまとう本来の姿を表現したいと思いました。 これはそんな形のひとつです。